白髪染めで黒くなり過ぎてしまった髪の改善方法!
2022/01/20
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2022/01/20
新宿御苑前美容室closetのオオタニです。最近自分の髪にも白髪がチラホラ。スタイリスト歴15年、35歳の私です。30歳手前くらいまでは、白髪生えてきたらどーしよう…なんて謎な不安にかられてましたが、実際生えてきてきたら「お、君たち今後どうなるんだい?」なんて毎日鏡越しに自分の白髪に話しかけてみてみたりして、愛でている自分がいます。だって白髪も自分自身だもの。否定的になることは無いのです。顔のシワもシミも、太くなった二の腕も。(太り過ぎてはダメ。それは健康的に精神的にも良くないから)これから、年齢を重ねて自分自身がどう変化していくのか、不安に思うよりそれを楽しみと捉えた方がよっぽどメンタル的にはラクかな~なんて若輩ながら思っております。
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ブリーチにはファイバープレックスを使用しているサロンです
白髪染めと日々格闘している、諸先輩方とお話させて頂いていると、皆さん数々、経験と失敗をされてきているんですよね。そんな中で「白髪染めしたら黒く(暗く)なり過ぎちゃう事があって…」な内容がとても多く聞かれます。そんな時アドバイスさせて頂いている内容をこのブログでシェアしたいと思います。
はい。まずは結論から。一番髪に負担が少なくて効果的なのは、「石鹸シャンプーで洗う」です。(あくまで私個人の意見です)オススメはあまりしませんが。自分で簡単に色落ちさせる方法の一つです。石鹸シャンプーは肌に優しいというイメージがあるかと思いますが、石鹸水というのは実はアルカリ性なんですよね。髪はアルカリ性のものに触れるとキューティクルが開き、髪内部の色素がとても抜けやすくなります。使っているうちに徐々に黒い染料は落ちていくでしょう。がしかし、髪はアルカリと酸を行ったり来たりする事で(髪は普段は弱酸性)とても傷みやすくなり、短期間でバサバサギシギシになります…お〜こわ。なのでオススメはしません。あしからず。
では、そもそもなんで黒く染まり過ぎる現象が起きてしまうのか、そのあたりを詳しく解説していきますね。
初めて行くサロンで、白髪染めをオーダーした場合ありがちです。白髪染めは技術的に難しい事は無いのでサロンによってはアシスタントさんが塗布を担当する事も多い施術です。
もしかして、お客様ご自身も、ただ白髪を染めるだけの簡単な施術でしょ?だから白髪染めだけならどこの美容室に行っても大差ないでしょ、と思われている方いらっしゃるのでは??
がしかし、白髪染めは実は経験と実績が必要なとても難しい技術です。はい。難しいのは塗布ではなく色合わせです。この色合わせ、薬剤選定(何の薬剤を使って染めるか)には、適切な薬剤知識とお客様の髪質、髪の状態、白髪の比率を適正に見極める力がとても重要&必要になります。
そこで、なぜ染まりすぎることが多いのか…?それは美容師が適切に髪の状態が見極められていない場合と、「染まってないって後で言われるより、多少暗くてもしっかりめに染まってた方がクレームにはなりにくいかな」なんて安易な固定概念をもっている場合があるから、かな〜と。恥ずかしながら私も新人スタイリストの頃はそのように思って暗く染めてしまった事があります。また暗くなり過ぎるのが嫌というお客様に対して明るい薬剤を選んだ結果、白髪が染まってないという事になったケースも少なからずあります…。お客様の髪の状態が見極められていないから起こる事故です。
白髪を染める上でさらに大事なのは、染める前のカウンセリングです。
・仕上がりはどれくらいの明るさにしたいのか
・白髪染めの頻度はどれくらいか
・髪のどの部分に白髪が多いのか、多い部分の白髪比率はどれくらいか
・かゆみや湿疹などのトラブルはないか
・カラー以外のパーマなどの施術履歴
などさまざま確認が必要です。
例えば、髪の一部分にだけ白髪が集中している所と、ほとんど黒髪でたまに白髪がちらほらある、という状態の頭全体に6レベルの薬剤を使ったとします。すると、集中している所は7〜8レベルの明るさ染まり、ちらほら程度の所は5〜6レベルくらいの暗い染まりになります。これだけで、仕上がりはムラになってしまいます。そういった場合には、染める前にそれを見極め、どちらの明るさに合わせたいのか、また明るい方に合わせたら白髪の染まりが少し薄く感じるかもしれない、などメリット・デメリットをお伝えしてその時々の最善の方法を選んで薬剤を使っていくのがベストです。(白髪の比率に応じて2^3種類、塗り分けていくのは当たり前)
白髪染めは簡単な施術にあらず!しっかっりと髪の状態を見極めてくれて、説明してくれて、カウンセリングの丁寧な美容師さんにやってもらうべし!(塗布がアシスタントさんなのは問題無し)
このような経験がある方、思いだして頂きたいのですが、その暗くなってしまった毛先には以前、デジタルパーマや縮毛矯正などしていませんでしたか?もしくは頻繁にコテなどお使いではなかったですか??そのような履歴がある髪はダメージが進んでいる分カラーの染料がとても染み込みやすく、思いの外暗く染まり上がるという特徴があります。そのように仕上がってしまった場合は、1週間ほど様子をみましょう。ダメージ部分はとても色が入りやすいですが、抜けやすくもあります。1週間くらいすれば抜けてちょうどよくなるハズです。
美容師でも初めてのお客様の髪を染める際、薬選びはかなり難しいので、お客様がドラッグストアなどで数あるホームカラー商品の中から適切なものを選ぶのは更に難しいと思います。実際、私もドラッグストアに行って選んでみた事がありますが、パッケージも様々ですし、何レベルの染まりなのかなどメーカーによっても違いさっぱり選べませんでした。しかしホームカラー商品のすごいところは、技術が要らないところです。そこそこの塗布量でだいたい薬が髪についていれば染まります。そのくらいで染まるように、染料も多く入っていますし、染めるパワーもとても強いです。(誰でも簡単に染める事ができないと商品になりませんもんね)
なので、しっかり染まった方が良いかと思って暗めそうなカラーを選ぶと染まり過ぎるという結界に。。。そしてサロンカラーでは可能な根元のリタッチ(伸びたところだけを染める技術)はご自身ではなかなかできないので、暗めの薬が髪全体に伸びてしまって、なんだか全体が暗くなる、という染まり上がり。。。トホホ。
そうは言ってもホームカラーの手軽さは否めません。値段も時間もかかりませんし。基本カラーはサロンに行くがやむを得ずホームカラーをしなければならない場合は、以下の事に注意して商品を選ぶとよろしいかと思います。(あくまで私個人の意見です)いつもホームカラーで済ませている方向けではなく、サロンに行く繋ぎ期間でホームカラーを仕方なくしたい方用のアドバイスです。
現在の髪の明るさが、ほぼ地毛の色に近い暗めに染めている方、明るさで言うと4〜6レベルの方は「ダーク◯◯」と表示があるものがベターかと。そして伸びたところだけピンポイントで染めたい場合は泡タイプよりクリームタイプがおすすめですね。サロンで行うカラーはほとんどがクリーム状です。それの方が白髪にしっかりと密着して染まりが良いのと比較的根元だけ狙って染められるので、周りの髪への影響が少ないです。
【4〜6レベルの地毛の明るさに近い方】
また「ほんのりなんとなく染まっていれば良いのよ」という方でしたら、お風呂場で使うカラートリートメントもオススメです。しっかりは染まりませんが、白い部分になんとなーく色が入って目立ちにくくなります。ただコチラは成分がヘアマニキュアに近く髪表面をコーティングする為、明るめカラーにイメチェンしようとした時明るくなり辛いです。なので、その点を理解した上で使用してください。
地毛よりも明るめに染めている方、レベルでいうと7〜9レベルくらいの方は「ライト◯◯」などと表記があったり、比較的明るめに染まることが謳われている商品が良いと思います。そしてコチラの方は泡カラーの使用がオススメです。明るめにしている方は白髪もですが、地毛の黒髪も気になるのでは??地毛の黒髪と染めている髪の茶色と根元の白髪と3色をぼかすには、泡カラーが伸びがよくて染まりやすいです。そして泡カラーの明るめだと沈みこみもそこまでないので、次にサロンに行くまでの繋ぎ期間くらいにはなると思います。
【7〜9レベルの明るめカラーの方】
※ただし泡を頭や髪全体になじませてしまうのはオススメしません。髪がかなり傷んでしまう可能性があります。あくまで頭頂部や顔まわりの目立つところだけに泡をのせるイメージがよろしいかと思います。そして時間のおき過ぎは注意です。何のカラーを使ったとしても。設定された放置時間かまたはそれよりも短めで全然OKです。
また、明るめカラーにされている方はカラートリートメントの使用もオススメしません。暗くなってしまう可能があります。
お客様がご来店の際、「あら?髪色だいぶ暗めにしたんですね。ん?それも表面だけ・・・」という状態の方がたまにいらっしゃいます。美容室に行けない期間、自宅でカラートリートメントを頻繁に使用していたとの事でした。
ホームカラーでの失敗でありがちなのが、「時間を置き過ぎて染まり過ぎる」事です。時間が長ければ長いほどよく染まる。確かにそうなのですが、それが暗くなる原因です。なるべくサロンで染めた髪色を保ちたいのであれば適正時間を守りましょう。
更に言うと1液と2液を混ぜるタイプのカラー材はそれを混ぜた時点から反応が終了するまでだいたい30〜40分くらいです。塗布に10分程度かかるとして放置時間は20分前後がベター。あとは薬液が地肌や髪についている時間が長くなればなるほど、髪は傷み、頭皮へのダメージも多くなりエイジングを進めます。なので時間は守りましょう。
白髪染めは以外にデリケートな施術であることがお分りいただけたでしょうか?なので長々と綴ってまいりましたが、残念ながら「自力で明るくする方法は無い」とさせて頂きます。ガーーーン。(何度も言いますがあくまで私個人の意見です)冒頭でも言いましたが、自分でやるとしたら石鹸シャンプーで5回くらい連続で洗ってみてください。やんわり明るくなるはずです。
明るくするのもやや繊細な施術が必要になってきます。そしてなるべく髪への負担が少ない方が良いです。そこでオススメは「白髪染め+ハイライトカラー」という施術です。ハイライトについてはコチラのブログで解説していますのでご覧ください。 『白髪染め+ハイライト』https://www.closet-life.com/closet/color/entry25642.html
★6〜7レベルのダークブラウンカラーを8レベルにほんのりトーンアップ
★全体に細かいハイライトをたくさん入れた立体感ヘアカラー
★ハイライトで明るさをキープしつつ白髪カバー
長々と綴って参りましたが、白髪染めは白髪を染めるだけのカラーにあらず!白髪に対してのネガティブな思考は一旦捨ててオシャレに色々挑戦してみようかな♪なんてポジティブに捉えてみるのはいかがでしょう?20代の頃、「今日は美容室!ワクワク。どんなカラーにしてもうらおうかな!」と楽しみにサロンに行かれていたのでは?そして今、白髪染めというニューゾーンに入ったアナタ、再び美容室へのワクワク感を思い出してください。
白髪染めしたら暗くなり過ぎてしまったという失敗を糧に、自分には何が合っているのか、何が一番ストレスを緩和できるのか、ベストな方法を美容師さんと一緒に探せると良いですよね。一緒にカラーリングを楽しみましょう!
白髪を染めつつ色んなアプローチでのカラーリングをご提案しています。closetオオタニでした。
白髪染めに関するご相談は下記LINEへメッセージ受付けております。お気軽にどうぞ。
長野県安曇野市出身。趣味は「美容と健康」あと「一人旅」
安曇野の山々に囲まれて育ったからか、都会&海のある街に憧れが強く、
旅先はもっぱら南国です。
2018年の目標はフィジカル強化!美容の始まりはまず健康であることから!
1984/4/21生まれ。牡牛座。A型。
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